「じゃあ、次俺の番? 双葉さんは、友達と好きな人が被ったらどうする?」
妙に心当たりのありすぎる質問に、ひゅっと息がつまり、喉が鳴る。
そんなの……わからないから、今悩んでる。
それが分かれば苦労はしないのに。
どうしよう、あんまり考え込むと不自然だよね? だけど答えがでない……
返答に悩んでいると、担任の先生から助け舟が出された。
「今日から泊まる施設はここだー。各自荷物を置いてから再度集合。いいな?」
……助かった……? だけど、まだ全然雪崎くんのこと聞けてない。
やっぱり質問をし合うにしては時間が少なすぎた。
こんな失敗をするなんて……最悪だ。
「じゃあまた会った時に答え聞かせて。これ、面白いから林間学校中やろうよ」
「え……うん。――やろう……!」
思ってもみなかった雪崎くんからの提案。林間学校の楽しみが出来たようで嬉しい。


