お願いだから、好きって言って。


「俺のこと、嫌いだったりする?」


 ジッと見つめられながらそう問われ、思わず小さく肩が跳ねる。


「ならそう言ってよ、言いにくかったのかもだけどさ……」

 悲しそうにそう呟かれ、咄嗟に否定する。

「そんな……違う……」
「嫌いとまではいかなくても、苦手でしょ」



 確かに……苦手だった。
 キラキラしていて、みんなに愛されてて、人気者で……


 私と正反対すぎるその眩しさが、羨ましくて苦手だった。


 だけど……


「佐藤くんは、私なんかにも優しいって分かったから……ほんとに、違うの」

 これは、嘘でも遠慮でも盛ってるわけでもなく、本心だよ……


 信じて貰えたのか、佐藤くんはきょとんとしたあと「ありがとう」と微笑んだ。