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あのカラオケの日から、なんとなく佐藤くんと顔を合わせるのが気まずくて、2人で話すことを避けていた。
といっても佐藤くんは、通路を挟んで隣の席。
なるべくそっちを向かないように気を付けていた。
さすがに不自然過ぎたのか、昼休みに綾瀬さんに問いただされることもあったけど、なんとか誤魔化すことができた。
「今日は帰る前に、委員会決めをする」
ホームルームで、先生が告げた。
話によると、一人一つ何か委員会か係をしないといけないらしい。
あまり目立つ委員にはなりたくないし……係は毎日やることがあるみたいだから、遠慮したいところ。
……となると。
「次、図書委員。希望する人は?」
先生の声と同時に、ゆっくりと手を挙げた。
「「 はい 」」
二人の声が、重なる……。
――手を挙げていたのは、佐藤くんだった。


