「……双葉さん」
佐藤くんと話をしていると、女子から名前を呼ばれた。
この子……綾瀬さんといつも一緒にいる……
「相良さん……?」
「うちの名前、知ってたんだ。……ちょっと話せる?」
綾瀬さんもいないし、話すって二人で……?
もしかして、綾瀬さんと仲良くしてたからそれが嫌だったとか……
戸惑いながらも小さく頷くと、相良さんは安心したように小さくため息をついた。
「じゃあ俺、篠塚のとこ行くから。ごゆっくり〜」
佐藤くんは、私たちに手を振ると、篠塚くんの方へと行ってしまった。
二人で……話す。一言も喋ったことない相手と……。
何を話すんだろう。上手く返せるか心配だ。
緊張で手が震え始めたころ、相良さんはゆっくりと口を開いた。
「あのさ、単刀直入に聞くけど……」


