「いや、俺は……うん、まじで無理」
「てか、いじめをするような人がまず無理だよね? 人としてさ」
言葉を必死に選んで濁した篠塚くんだけでなく、相良さんはそうキッパリと言い放つ。
「だからさ、もう二度とこの学校に来ないでよね?!」
綾瀬さんがそう言うと3人は顔を見合せて、逃げるように悔しそうな表情で校門を出ていった。
「はー……ほんとにびっくりした」
綾瀬さんの大きなため息に、思わずビクリと肩が跳ねる。
迷惑かけた……
それに、いじめられてた過去も……知られた。
「ご、ごめんなさい……私……中学の頃……」
「言わなくていいよ。そんなので……うちらの仲は変わらないから」
私の話を遮るように、相良さんはそう断言する。
綾瀬さんも何度も大きく頷く。
「言いづらかったよね、辛かったよね。でも、これからはあたし達が守るからね。双葉サン」
綾瀬さんに優しく頭を撫でられ、思わず堪えていた涙が溢れる。


