お願いだから、好きって言って。


「は……? 何言ってんの……? だって、佐藤と双葉サンって学校違うんだよね……?」



 綾瀬さんの問いかけに何も返せずにいると、辺りはざわめきに包まれる。



 こんなはずじゃなかった。



 いじめられてたことなんて、バレずに隠し通して、楽しい高校生活を送るつもりだった。



 呪いはやっぱり……簡単にはとけないんだ。




 無視すれば消えるものじゃなかった。




 そんな生ぬるい物じゃなかったんだ……。






「……なにしてんの」






 静まり返る沈黙の空気を破った一言。



 その冷たい感情の籠ってない声の主を、私は知ってる。





 1番今来て欲しくなかった。





 こんなとこ、見て欲しくなかった。
 絶対に見られたくなかった。





「王子……あの、わたしずっと前か「……どーでもいいから。そんなの」





 駆け寄ってくる田畑さんを押しのけ、佐藤くんは私の目の前にしゃがんだ。