お願いだから、好きって言って。



「双葉サン! 佐藤見てない?!」


 廊下を歩いていると、突然呼びかけられる。綾瀬さんは走ってこちらに向かってきた。


 そのただ事じゃないような表情に、佐藤くんになにかあったのか心配になる。


「佐藤くんが、どうしたの……?」
「この前の他校の女子がまた来てて……」


 綾瀬さんは息を切らしながら、窓の外を指さす。
 丁度ここから校門が見える。そこには3人の女子が……


「他にも何人か来てて……佐藤を探し回ってるみたい」
「そんな……」


 この前の他校の女子……って、中学が同じだった人……?
 いや、違う人かもしれないし……って、それよりも佐藤くんが心配……


「あたし、篠塚たちと行ってくる! 佐藤には会わせられない」



 そうだよ……こんな迷惑なこと、やめさせないと、佐藤くんが……



「わ、私も……行く……!」



 勇気をだしてそう言い、綾瀬さんと校門の方へと向かう。