お願いだから、好きって言って。


 しばらく雪崎くんのことを話していると、佐藤くんと篠塚くんが帰ってきた。


 両手いっぱいに持たれた昼食をテーブルの上に並べていく。


 2人って……運動部だからかな? 単に大食いなのかな……これ、絶対2人で食べ切れる量じゃない気が……


 焼きそば2つにたこ焼き3パック。
 綿あめ、りんご飴にチョコバナナにかき氷……お好み焼きまである。

「2人とも、食べすぎじゃない?!」
「まぁ、腹減ってたし?」


 篠塚くんはそう返しながらたこ焼きを美味しそうに頬張る。


「そういや、結局双葉さんと雪崎って何話してたの?」
「雪崎、双葉サンと好きな人の話とかしてたっけ?!」


 そういえばしてた気がする……相良さんが倒れる前……
 結局あの話の続きは聞けなくて、どうなったのか分からないけど……気になる。


「雪崎、意外と女子から人気だよね。顔良いって」
「ああいうのが1番早く彼女作るんだよなー……」


 綾瀬さんと篠塚くんが頷きながらそう話していると、佐藤くんは突然何かを思い出したかのように立ち上がる。


「それはヤダ、無理!」



 はっきりと告げられたその一言に、胸がズキっと痛む。
 やっぱり、佐藤くんと雪崎くんは相良さんを取り合ってる……


 分かってたけど……いざこうやって思い知らされると、辛い。