お願いだから、好きって言って。




 上手く断る理由が見つからないまま、屋台の並ぶ海の家まできてしまった。


 気まずくても……ご飯食べるだけだし、いつも通りにすれば大丈夫、だよね。



 色々あったせいで食欲がなかったから、かき氷を買って席へ戻ると、そこには綾瀬さんがいた。


「あ、双葉サンおかえり!」
「ただいま」
「ごめんね、気まずいよね……この状況……」


 苦笑いをしながら小さく頷く。
 
 佐藤くんは何事もなかったかのように接してくれてるけど……私はそんなに器用じゃないから、すぐに切り替えることなんてできない。


「でもさ、佐藤も何考えてるか分かんないけど、1番何考えてるか分かんないのは雪崎だよね」



 そうかな……?
 たしかに、発言とかに謎な部分とか……誰にも踏み込んで欲しくないオーラは感じるけど……


 一貫して、相良さんが好きなのは分かりやすいと思うけど……


 それには佐藤くんも気付いてて、イライラしてたみたいだし。