ある日のこと。 昼食用のパンを買いにパン屋から出たモネは、商店街の通りをクラスメート達が歩いていくのに出会った。 「どうしたの?」 「不死鳥が来てたんだ。月の丘に。」 「本物が見れるのは百年に一度位でしょう。きれいだったよ。遠くからしか見てないけど。」 「本当の話。願い事がどんどん叶っていくって、運勢を表す表にも出てたんだって。見れて良かった。あ、どこ行くの、モネ」 モネはパンを持ったまま駆け出した。