雨でもふるんじゃないか!?

さりげなく窓の外に視線をやった私に京にぃの鉄拳がとんできた。

目ざとい人ですわ…
「まぁとにかく。あの話に急いで答えをださなくてもいい。兄貴達だって分かってくれてる」


「うん。ありがとう京にぃ!!」


「学校では‘平井先生’だ。」


優しくおでこを小突いて平井先生は笑った。



いいお兄ちゃんを私はもったよ!!うん。
ドSなのが時々…いやしょっちゅうキズだけどね。


そこからは今日のタラシ生徒会長の愚痴をずっと言って終わった。


帰り道に今日撮った空をふっと見上げると茜空に飛行機雲がスゥッとのびてて今手元にフィルムがないのがとても口惜しかった。


これからは替えのフィルムをもっともってこようと小さく私は誓った。