不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 あくまでもロダルト様の責任であると、考えているのだろう。こちらとしてはそう思ってもらえるのはありがたいのだけれど、それでいいのかと思ってしまうのが正直な所だ。
 とはいえ、よく考えてみると責任を求められるとまずいような気もする。ここは彼の善意に、甘えた方がいいのかもしれない。

「さてと、イルリア嬢はこれからどうされるつもりなのですか? 今後の身の振り方などは、決まっているのでしょうか?」
「それについては、実はまったく決まっていません。まあ、両親と相談してから、決めることになると思いますが……」
「なるほど、まあ当然のことですね」

 マグナード様は、私の言葉にゆっくりと頷いてくれた。
 正直な所、これからのことはあまり考えたいことという訳でもない。多分大変だろうし、少し億劫である。
 とはいえ、目をそらすこともできない。家の発展のためにも、婚約は必要であるだろう。