不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「さてと、そろそろ行きましょうか。彼はもう話ができる状態ではありません。とりあえず、一人にしておいてあげた方がいいでしょう。そのくらいの慈悲は、僕にもあります」
「そうですね……そっとしてあげておいた方がいいですよね」

 マグナード様は、哀れむような視線をロダルト様に向けていた。
 確かに、もうここにいる意味はない。ロダルト様のためにも、この場から離れるのが一番良さそうだ。

 ビルドリム公爵家の助力がある以上、最早私がロダルト様に負けることはないだろう。
 私は、ロダルト様の方を改めて見る。彼という人間は、色々と間違ってしまった。その代償はとても大きい。これから彼は、自分の短絡的な行動を存分に後悔することになるだろう。