不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 それを見て、私は固まってしまう。先程からロダルト様の言動が受け入れられない。
 エムリーと婚約すると言い出した時から思っていたことだが、私は彼のことをまったく知らなかったようだ。私は彼のことを買い被っていたということなのだろう。

「はっきりと言っておきます。あなたを許すつもりは私にはありません。あなたの行いは、滅茶苦茶です」
「……くっ」

 私の言葉に、ロダルト様はその表情を歪めていた。
 当然のことではあるが、謝れた所で彼を許すことはできない。それだけ大きなことを、彼はしたのだ。

「大体、不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄するなんて、どういうことなんですか? 私のことは可哀想だとは思っていただけなかったのでしょうか?」
「そ、それは……」