不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「いえ、それこそ必要がないことです。わかりました。ここにいていただいて結構です」

 結局ロダルト様は、マグナード様の同席を認めた。
 これに関しては、マグナード様が一枚も二枚も上手だったということだろうか。やはり、流石は公爵令息である。一筋縄ではいかないようだ。
 彼を敵に回すべきではないだろう。そう思って私は、苦笑いを浮かべるのだった。

「さて、イルリア嬢、僕は君と話をしたいと思っている」
「ええ、そうですよね……」

 ロダルト様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
 彼は当然、私と色々と話したいことがあるだろう。そもそも、そうでなければ私を呼び出していない。

「まず前提として、ロダルト様もエムリーのことは聞いていますよね?」