不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ええ、お二人が冷静に話し合えるようにこの場にいるとお考えください」
「そのようなものは必要ないと、思いますが……」
「必要ないというなら、別に僕がこの場にいても構わないでしょう?」

 マグナード様の言葉に、ロダルト様は何も言えなくなっていた。
 正論を述べられたことによって、黙るしかなかったということだろう。
 とはいえ、ロダルト様の気持ちもわかる。彼からすれば、中立といっても、マグナード様は明らかにこちら側としか思えないからだ。

「あなたは、イルリア側の人間であると思いますが……」