不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「それは、こちらがお願いしたいことですよ。マグナード様という心強い友人のお陰で、私はここ数日間で何度も救われてきましたから」
「……あなたの力になれたのなら何よりです。ああ、でもあなたの戦いはまだ終わったという訳ではないのでしたね」
「……ええ、そうですね。まだ一人、話をつけないといけない人がいます」

 私は、マグナード様の言葉にゆっくりと頷いた。
 今回の件に関わっているもう一人の人物と、私は話をすることになるだろう。
 そちらに関しては、エムリーよりも攻め立てなければならない。今回の件に関する非を彼には全て背負ってもらう必要があるのだ。

「その時にも、力をお貸ししますよ。といっても、基本的には同席して中立な立場を貫かせてもらいますが」
「もちろんです。それが私にとっては、一番ありがたいことですから」

 マグナード様の協力には、心から感謝している。
 彼と親しくなれたことは、なんとも幸運だった。私は改めてそれを認識するのだった。