不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 私が感謝を述べると、マグナード様は涼しい顔で返答してくれた。
 初めは色々と警戒していたものだが、彼は本当にとことん良い人だ。そんな彼のことを疑っていた自分が、本当に恥ずかしくなってくる。

「これからも困ったことがあったら相談してください。実の所、僕は友人も少なくてですね。これからも仲良くしてもらえるとありがたいのです」
「……」

 マグナード様の言葉に対して、私は恐れ多いことだと思ってしまった。
 ただ、それを口に出すのはやめておく。それを言うと、彼はきっと悲しむからだ。
 恐らく、多くの人も同じ理由でマグナード様と友人になれないでいるだろう。それなら私は、その考えを捨て去るべきだ。