不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

『なるほど、中々に大変なことになっているようですね』

 私の話を聞き終えたマグナード様は、そのような言葉を返してきた。
 それはとても、単純な返答である。まあ話を聞いてすぐに言えるのは、そんなものだろう。
 それからマグナード様は、考えるような仕草をした。私に対するアドバイスを考えてくれていたのだろう。

『……まずはご両親に相談することから始めるべきでしょうね』
『両親は、この婚約の変更に関して、反対するとは思えませんが……』
『どのようなことになるとしても、連絡はした方がいいでしょう?』
『まあ、それはそうですね』

 マグナード様は、まずとても初歩的な考えを述べてくれた。
 彼の言う通り、どうなるにしても両親への連絡は必須だ。例えエムリーが連絡するとしても、それは変わらない。