不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「……そうですね。申し訳ありません。マグナード様には忠告までしてもらったというのに」
「いいえお気になさらず。僕も干渉し過ぎている自覚はありますから」

 私の謝罪に対して、マグナード様は笑顔を返してくれた。
 その反応に、私は安心する。彼を怒らせると、大変なことになりかねないからだ。

「ただ勘違いしないでいただきたいのは、僕はルヴィード子爵家に公爵令息として介入したい訳ではないのです。ただ単に、クラスメイトとして相談に乗りたいというだけです」
「マグナード様……」
「地位に関わらず平等であるというのが、この魔法学園です。まあ、それが守られているかは微妙な所ですが」

 マグナード様は、苦笑いを浮かべていた。
 彼は嘆いているのだろう。平等が成立していない学園の生活を。
 しかしそれは仕方ないことだ。身分や地位といった明確な差がある以上、平等なんて成立する訳がない。