不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「放課後もぎりぎりまで一緒に過ごしましょう。もっとも、それでも一目はありますから、大胆なことはできませんが……」
「いいえ、それでもイルリア嬢と一緒に過ごせる時間が今は欲しいですね。まだ夏休みの気分が抜けていませんから、少なくともこちらの生活に慣れるまでは、そういった時間を増やしていくとしましょう」

 私達の気持ちは、概ね同じだといえるだろう。
 夏休みという時間を一緒に過ごせたことは、幸せなことだったといえる。
 だが、その時間は幸せ過ぎたのかもしれない。このままでは、学園生活に支障が出てしまいそうだ。

 ただ、それではいけないことは、私もマグナード様もわかっている。
 私達はルヴィード子爵家を背負うためにも、この学園でしっかりと学ばなければならない。決して、恋愛にうつつを抜かしてばかりではならないのだ。