不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 それを理解した私やマグナード様が笑っていたからか、ブライト殿下は少し不服そうにしていた。

「ブライト殿下は、なんだかんだ心配性ですよね……」
「……まあ、身内の一大事だからな」
「ありがとうございます。その気持ちを嬉しく思います」

 ブライト殿下に対して、マグナード様はお礼を述べた。
 それにブライト殿下は、少し照れている。なんというか、彼はここに来てからずっとそんな感じだ。

「実の所、マグナードのことは私も心配していたの」
「……そうなんですか?」
「あの人が色々と言ったのでしょう? 大丈夫だったの?」
「ええ、それに関しては兄上の狂言みたいな所がありましたから」
「……何? そうだったのか」

 マグナード様の説明に対して、ブライト殿下は少し驚いたような顔をしていた。