不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 今日はこのまま、ビルドリム公爵家に泊まらせてもらえることになっている。婚約者の相手の家ではあるが、一番の憂いはなくなったし、なんだかゆっくりと休めそうだ。

「……うん?」
「マグナード様、どうかされましたか? ……え?」

 そこで私とマグナード様は、動きを止めることになった。
 私達の目の前に、二人の男女が現れたからだ。

 その片方は、私もよく知っている。ブライト殿下だ。
 そしてもう一人の女性も、知らない訳ではない。その人は、この国の第一王女であるハルーナ様だ。

 どうしてその二人が、こんな所にいるのだろうか。
 そう思って、私とマグナード様は顔を見合わせる。

「よう、マグナード。どうやら色々と終わったようだな」