不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ああ、今はそれでいい。お前が魔法学園を卒業してイルリア嬢と結婚し、ルヴィード子爵家を背負うことになるまで、俺はお前を守り抜く。だからお前は、お前が最も大切に思うものを守り抜け」

 とても穏やかな笑顔を浮かべた後、ベルダー様は私達に背を向けた。
 色々とあったが、これで彼からの試練は終わりということなのだろう。それを悟って、私は胸を撫で下ろすのだった。

「さて、僕達もそろそろ戻るとしましょうか」
「ええ、そうですね」

 マグナード様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
 ベルダー様の試練は終わった訳だし、そろそろ落ち着いていいだろう。