不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 故に、思いに蓋をしてきた節がある。だが、ベルダー様のお陰で、その思いの蓋をきちんと開けられたような気がする。
 ただ、この思いを自覚した状態でマグナード様に会ったらどうなるかが心配だ。変な感じに、ならなければいいのだが。

「さてと、それではそろそろ戻るとするか。悪いが、少し気を引き締めてもらえるか。ここからはマグナードに、ある程度プレッシャーをかけなければならない」
「あ、そういえばそうでしたね……」

 ベルダー様の言葉を聞いて、私は思い出した。
 よく考えてみれば、マグナード様はこれから試練を与えられるのだ。惚気ている場合ではない。しっかりと気を引き締めておかなければならないのだ。