不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ああいえ、不快な質問だったという訳ではないです。ただなんというか、一言で言い表せることではないと言いますか……」
「そういうものか……」

 ベルダー様は、私の言葉にゆっくりとため息をついた。
 そういえば、彼も婚約は結んでいる。相手は確か、王国の第一王女だ。
 親戚同士の婚約であるため、私達のような恋愛的な感情などというものは、恐らくないのだろう。私の気持ちに対して、ある種感心しているようだ。

「ありきたりにはなってしまいますが、優しい所に惹かれたというのもあります。マグナード様には、色々な面で助けてもらいましたから。その辺りについて、ベルダー様はご存知ですか?」
「ああ、奴の周りで起きた問題に関しては、俺の耳にも入っている。そのことで色々と動いたりもした」