不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 ブライト殿下は、とても冷静な指摘をしていた。
 それを聞いて、私達はお互いが舞い上がっていたという事実を認識する。なんというか、浮かれ過ぎて色々なことを見逃しているのかもしれない。

「おいおい、大丈夫なのかよ? なんだか心配になってきたぞ?」
「えっと、すみません」
「……まあ、謝るようなことではないさ。そういう経験は俺にはないからな。お前のようになるのが普通なのかもしれない」

 ブライト殿下は、嬉しそうに笑顔を浮かべていた。
 それは私達の思いがとりあえず通じ合ったことを、喜んでくれているということだろう。
 それは私達にとっても、ありがたいことだった。しかし、浮かれ過ぎてはいけない。これからもきちんと、気を引き締めていくべきだろう。