不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「さてと、俺は父上や兄上と色々と話さなければならないことがある。まあ、一時間くらいしたら戻るから、それまで二人でゆっくりとしていてくれ」
「あ、はい」

 ブライト殿下は、この後予定があるらしい。
 王子である彼も、中々忙しい身であるのだろう。そのままブライト殿下は、足早にかけていってしまった。
 ちなみに私とマグナード様は、現在は泊まるのとは別の客室にいる。ブライト殿下がいなくなったことで、二人きりになった。まあ、ここに来るまでの道中も二人きりの時はあったので、今更といえば今更なのだが。

「ふう……とりあえず、一段落ついたと考えても良さそうですね」
「ええ、そうですね」

 マグナード様は、ゆっくりとため息をついた。