不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 様々な証言から、彼が犯人であることは間違いないのだが、それでも証言が取れないというのはまずいそうだ。

 故に私は、騎士団からも話を聞くように頼まれている。
 王子や公爵令息の力もあっただろうが、騎士団が私をこの場に立たせているのは、それも理由の一端であるだろう。
 だから私は、その役目をきちんと果たすつもりだ。私は今回の事件の全てを、ロダルト様から聞き出すのである。

「さて、どこから聞こうかしら? そうね……あなたが学園から去った時から、話してもらってもいいかしら?」

 私は、ロダルト様にそのように問いかけた。
 その辺りは、正直聞く必要があること、という訳ではない。ただ話のとっかかりとししては、そこが一番いいと思ったのだ。