不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「……まさか、お姉様が私のお見舞いに来るなんて、思っていませんでした」
「……お見舞いというよりも、付き添いだったのだけれど、ね」

 病院の病室にて、私はエムリーと対峙していた。
 彼女は、以前のような憎まれ口を叩いている。それが、今の彼女がかつての彼女であるということを表していた。
 それに対して、私は微妙な気持ちになっている。少し前まで、同じ顔をしていた彼女と仲良くしていたのだから、それはもう仕方ないことだろう。

「しかも、殿方が同伴なんて」
「同伴というよりも、同じ所にいたというか……」
「まあ、その辺りは些細なことです」

 この場には、マグナード様もいる。ブライト殿下が、そのように取り計らってくれたのだ。