不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 当然のことながら、私の仮眠にマグナード様が連れそうことはなかった。
 代わりに来てくれたのはエムリーである。今回のような場合は、彼女が適切であるだろう。
 という訳で、私はしばらくの間仮眠をとることになった。正直かなり限界だったので、部屋に来て横になったらすぐに眠ったと思う。

「んんっ……」
「あ、お姉様、起きられたのですね?」
「ええ、大分すっきりしたわ。見守ってくれていてありがとう、エムリー」
「いいえ、実の所、私も少し眠ってしまいました」
「そう……まあ、あなたもほとんど徹夜だった訳だしね」

 ゆっくりと体を起こした私は、少し寝ぼけ眼のエムリーを見て笑顔を浮かべていた。
 一時間くらい眠っていただろうか。辺りは朝日によって明るく照らされている。どうやら、完全に朝を迎えたようだ。