不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 エムリーの提案は、私にとっても嬉しいものだった。
 ただ、同時に私はあることを思っていた。エムリーは昔から甘いものが好きだったのだが、そういった趣向は変わっていないようなのである。

「甘いものか、別にそういったものが悪いとは思わないが、まずは昼食の方がいいんじゃないか?」
「あ、それはそうですね。すみません。それについてあまり考慮していませんでした」
「ああいや、謝るようなことではないが」

 ブライト殿下は、とてももっともな意見を出してくれた。
 私達はまだ、昼食を取っていない。時間帯的に、まず優先するべきはそちらだ。

「せっかくなら、山の幸なんかをいただきたいですね。この辺りは緑が豊富ですし」
「それでは、そういったお店に行きましょうか。ケーキはその後、ということで」

 私の意見に、マグナード様はゆっくりと頷いてくれた。
 こうして、私達のこれからの予定がある程度決まったのだった。