不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「……お姉様?」

 そうやって考えていくと、なんだか心が落ち着いてきた。
 私は一体、何に悩んでいたのだろうか。今までの自分が馬鹿らしくなってくる。

「ふふっ……」
「お姉様? どうかされたのですか?」

 この子のことをあのエムリーだと思ってはいけない。切り離して考えなければ、ならないことだったのだ。
 なんというか、今回の件に対する心の整理がやっとついたような気がする。そう思った瞬間、私は清々しい程に明るく笑うことができていた。

「確かにあなたとは色々とあったのは事実ね。でも、そのことを今のあなたに言っても仕方ないことじゃない」
「えっと……でも、そうすることでお姉様の心が少しでも晴れるなら……」