不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ふう……」
「お姉様? どうかされましたか?」
「ああいえ、なんでもないわ。少し疲れたというか……まあ、はしゃぎ過ぎたといった所かしらね」

 マグナード様の別荘にて、夕食をいただいた私は、エムリーとともに客室に来ていた。
 念のため、妹とは同室にさせてもらっている。今の彼女を一人にする訳にはいかない。不安だろうし、何が起こるかわからないからだ。

 しかしその状況というのは、私にとっていいものという訳でもない。
 エムリーには悪いが、心が休まる時がないのだ。まあ、眠ってしまえばそれなりに休めるだろうし、今日は早めに就寝するとしよう。

「私も楽しかったです。お姉様の友人方にも、本当に良くしてもらいましたし」
「それならよかったわ」