「さてと、病み上がりのあなたに色々と聞くというのは酷なのかもしれないが、大まかでもいいから事情を聞かせてくれないか。あの二人との間に、何があったんだ?」
「特別なことがあったという訳ではありません。廊下を歩いていたら、あの二人が現れて、そのまま校舎裏まで連れて行かれました」
「わかっていたことではあるが、暴漢だな……」
ヴォルダン伯爵令息とムドラス伯爵令息の両名は、凡そまともな感性をしている人達ではない。それはわかっていたことだ。
彼らが心酔していたナルネア嬢は、悪辣な人間であった訳だが、あの二人程に狂気的な人間ではなかった。
彼らを抑えつけていたということに関してだけは、ナルネア嬢のことを称賛せざるを得ない。
「特別なことがあったという訳ではありません。廊下を歩いていたら、あの二人が現れて、そのまま校舎裏まで連れて行かれました」
「わかっていたことではあるが、暴漢だな……」
ヴォルダン伯爵令息とムドラス伯爵令息の両名は、凡そまともな感性をしている人達ではない。それはわかっていたことだ。
彼らが心酔していたナルネア嬢は、悪辣な人間であった訳だが、あの二人程に狂気的な人間ではなかった。
彼らを抑えつけていたということに関してだけは、ナルネア嬢のことを称賛せざるを得ない。



