不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「なるほど、事情は大体理解することができた。どうやら、お主達も大変だったようじゃのう」

 話を聞き終えた校長先生は、少し困った顔をしながら、そのようなことを呟いた。
 彼の視線は、私の方を向いている。私は、この騒動の原因ともいえる。故に色々と思う所があるということだろうか。

「校長先生、イルリア嬢は今回の件における被害者です。彼女自身には、非などありません。それはご理解ください」
「もちろんそれはわかっているとも。彼女にはわしも同情していた所じゃ。しかし、マグナードよ。お主がやったことにはいささか問題があるといえる」

 校長先生は、険しい顔をしながらマグナード様のことを見つめていた。
 私もブライト殿下も、この呼び出しに関して心配していることは一つだった。