不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「おっと、イルリア嬢を置いて行ってしまっているようじゃのう。マグナード、わしらの関係性を説明してくれるか?」
「あ、そうでしたね」

 そこで校長先生が、私のことを気遣ってくれた。
 それはとてもありがたい。これで真相が分かりそうだ。

「イルリア嬢、校長先生は実の所、僕やマグナードの祖先にあたる方なんです」
「祖先?」
「詳しいことは、俺達もそれ程わかっている訳じゃないんだがな。とにかく、王家を辿るとこの人に辿り着くらしい」
「せ、千年生きているというのは、本当なのですか……?」
「ふぉふぉふぉ。どうかのう?」

 驚いている私に対して、校長先生は笑顔を浮かべていた。
 薄々わかっていたことではあるが、校長先生はすごい人であるようだ。元々そのつもりだったが、やはり無礼がないように気を付けておいた方がいいだろう。