不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ブライトもマグナードも、元気そうで何よりじゃのう。もっとも、元気過ぎたといえるのかもしれないが……」
「うん?」

 そんな校長先生の言葉に、私は眉を顰めることになった。
 彼は今、なんと言っただろうか。その口調はなんというか、すごく親し気だ。

「ハムドラド様、この度はあなたにご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません」
「まあ、別に俺達に非がある訳ではないと思っているんだがな……」
「ふむ……」

 マグナード様やブライト殿下も、とても近しい感じで答えを返していた。
 私は明らかに、置いていかれている。ただ、口を挟んでいいかもわからない。
 会話の内容的に、この校長先生もかなり高貴な人だと予想できる。私は立場が立場なので、滅多な言葉を口にすることができないのだ。