不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ただ、もちろん単独行動は厳禁です。僕とイルリア嬢は固まって動きましょう」
「わかりました」

 マグナード様は、こんな時でも冷静だった。
 そんな彼を見習わなければならない。焦っていても仕方ないのだから。
 私は、一度深呼吸をする。そのおかげで、少しだけ落ち着けた。そして、見えてくるものがあった。

「あ、そうだ……あの二人は、ナルネア嬢のことを信奉していました。ということは、人を連れて行くなら彼女と同じ場所なのではないでしょうか?」
「校舎裏ですか。その可能性はありますね。なんだかんだ言って、やはりあそこが一番人気が少ないですから……とりあえず、そこに行ってみましょうか」
「はい」

 私は、マグナード様の言葉に力強く頷いた。
 こうして私達は、ミレリア嬢の捜索を開始するのだった。