不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

 もちろん、その可能性はあると私も思っている。ミレリア嬢から聞かせた二人の狂暴性に誤りがないなら、あり得そうだ。
 ただ、そのために公爵令息や王子が下校について来てくれているという事実には、流石にやり過ぎるような気もしてくる。

「別に僕は、そんなに大そうなものではありませんよ。まあ、ブライト殿下はそうかもしれませんが……」
「いや、俺とお前の価値は同等くらいだろう。王子と公爵令息に、そんなに差がある訳ではないさ。俺は、王位継承の筆頭者という訳でもないしな」
「でも、いざという時は王位を継ぐでしょう?」
「それを言うなら、お前だっていざという時はその可能性がある」
「でも、それはブライト殿下よりも後でしょう」