不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「安請け合いしたものだな」
「……そうでしょうか?」

 ミレリア嬢から話を聞いたマグナード様は、ブライト殿下の元にやって来ていた。
 大まかに話を聞いたブライト殿下は、呆れたような笑みを浮かべている。彼はマグナード様の判断をそこまで指示しているという訳ではなさそうだ。

「僕やイルリア嬢に危害が及ぶ可能性がある以上、その二人に対する対処は必要だと思うのですが……」
「それはそうかもしれないが、だからといってそのミレリア嬢を助ける意味があるのか」
「ブライト殿下、それは紳士的な言動ではありませんね」
「いいように利用されているというだけじゃないのか? まあ、お前がそう判断したなら、止めようとも思わないが」

 ブライト殿下は、ミレリア嬢に対していい印象を持っていないのだろう。