不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?

「ミレリア嬢? 何を……」

 そこでミレリア嬢は、唐突に服をはだけさせた。
 校舎裏であるため、人気は少ないが、この場にはマグナード様がいる。大胆な行動だ。
 しかし私は、その行動の意味をすぐに理解した。彼女の肌には、痣があるのだ。暴力が振るわれたであろう痣が。

「マグナード様は紳士な方ですね……」
「……」
「ですが、目を開けてください。あなたにも、見てもらわなければならないものですから」
「……わかりました」

 ミレリア嬢が服をはだけさせた瞬間、マグナード様は目を瞑って顔をそらしていた。
 それは、女性の肌を見ないようにするための配慮であるだろう。
 ただ、本人に促されたことで、彼はミレリア嬢の体を目にした。そしてその表情は歪む。

「これは……」