それにほら、こんなに甘くて美味しいのになにが不満だっていうのさ 時刻は14時を回った頃で、まだ暖かい気温のなか冷たいミルクティーはとっても美味しくて 「そろそろ行くか」 「どこに?」 そういえば動物園にいくんだっけ? もう14時過ぎてるし、こんな時間からいったって楽しめないんじゃない? 「雄太んとこ」 「え、本当にいくの…」 「当たり前だろ、いくぞ」 さっきまでの不満な顔はどこへやら、涼しい顔をした桜庭はそう言ってきた道を戻っていく