俺にしとけよ



その辺の女の子よりは、チカラに自信があるあたしでも180センチ近くのこんな大男相手じゃ……


「本当色気のねー顔」


眉を寄せてそう言った桜庭はカバンをもつと、神崎くんと教室を出て行こうとする



「なっ、あたし行かないからね!」


桜庭の背中にそう叫ぶけど、聞こえているはずなのに振り返ることもなく帰ってしまった




「ちょっと、なにあれ」



「デートの誘いみたい」



「想くんって、北条さんが好きなの?」



目立つアイツがあんな事を言うから、残されたあたしはまた注目の的
   



ぜったいの絶対に、行かない!


そう心に決めたあたしは、紙切れ以下になってしまったテスト用紙をぐしゃっとまるめた