いつの間にかテストは返されたのか、席に戻るとニヤニヤとわらう桜庭があたしを待っていて
「よう」
器用に右の口角だけをグッとあげて、あたしを見おろす
「あ、あのさぁもしあたしが勝ったら…、その……神崎くんと……デート………って」
なんだか恥ずかしくなって、デートの部分を濁して俯き加減になってしまう
なんだよ、とでも言いたげな桜庭は、あたしの言葉の続きを待ってるようで
「か、神崎くんに了承、得てんのかな…って」
不安げにそう問いかけたあたしを見て、なぜか目をまるめる桜庭
「お前もしかして…、俺に勝ったと思ってんのか?」
そういう桜庭は、珍しいものでも見たような顔で長い足を曲げてあたしの顔を覗き込む

