気だるげに振り返るとやっぱり少し息の切れた桜庭がいて 「お、俺はなぁ今日のためにめちゃくちゃ…!」 なぜか少し顔を赤らめる桜庭 「めちゃくちゃ、なに?」 「いや、まぁ俺様クラスになると別に勉強なんてしなくてもいいんだけどよ。一応な、一応」 あたしから視線を外すと、自分に言い聞かせるようにそう言う桜庭 「あのさ、あんたと勝負してあたしになんのメリットがあるわけ?」 はぁ、とため息を吐きながらあたしよりも背の高い桜庭を見上げる