「さ、いこいこみいな」
後ろでブツクサ言ってる桜庭を無視して、みいなを引っ張って教室に向かう
「ちょ、凛音!いいの?」
小走りでみいながそういうけれど
「いいもなにも、あたしにメリットないしやる意味ないよ」
なんで桜庭と仲良くテストの点数勝負なんてしなきゃ何ないのさ
神崎くんとだったら、いくらでもやっちゃうけどね。へへ
「凛音、顔」
みいなにだらしなくなったであろう、あたしの頬をかるくつねられる
「……っおい!テメーこの野郎」
突然ガシッと肩を掴まれる
振り返らなくてもわかる、この声は
「なによ桜庭」

