「え?どれどれ…」


みいなの可愛いネイルが施された人差し指を視線で追うあたし


「ジャーン!」


そんな声と共にビシッと指されたその先は…


「ま、まじ?!」  


「まじまじ!大まじ!ね、やっぱあの神社神様いるんだって!」


あたしよりも興奮気味のみいなをよそに、その名をぼうっと見つめてしまう


名前を見るだけでときめいてしまう


そう、あたしの好きな人


「神崎雄太…」