「や、やったー!!」
人一倍大きく声を出したその子は、頬を赤らめてとても嬉しそうに笑う
「やっぱライバル多いね〜、わかってた事だけど…」
一連のやり取りをみていたみいながそう呟く
「しかも、めっちゃ可愛い子だし…」
「大丈夫だよ、凛音だって負けてないよ」
ほとんど聞こえないような声でつぶやいたけど、みいなには届いてたようで、肩をたたいて励ましてくれる。
ジャンケンに負けた子たちは、少し不服そうにしながらも、いってらっしゃい、とその子の背中をおす
「うん、頑張るわ」
勝者はやっぱり余裕があるのか、もともとこの子が自信家なのか、すこしだけまだ赤い頬を緩めるとあたしたちの座る席の方へ歩いてくる

