いや…、だけど…… 「さ、さすがに無理…」 いきなりとなりなんてそんな勇気出るはずもなく 「てか王子の隣がなぜ空いてる…?」 小首をかしげるみいなに、葵が答える 「それがさ、なんか逆にみんな緊張しちゃって女子は特に座れないっぽいよ」 う…、たしかに いくらチャンスといえど、よろしくねーなんて笑顔で言える自信もないし かと言って、しれっと座る勇気もない…… さっきからソワソワと、バックを肩にかけたまんまの女の子たちがいっぱいいるというわけだ。